職業訓練校(ポリテクセンター)の面接試験対策
前回は職業訓練(ポリテクセンター)の筆記試験対策について書いたので、今回は面接試験について書きたいと思います。
面接でどんなことを聞かれるのか?
これから受験を検討されている方は、どんな質問が出るのかわからず不安を感じている人も多いと思います。
実は、面接試験は職業訓練(ポリテクセンター)の受講要件と深くリンクしています。
受験を考えている人でも受講要件をじっくり読んだことがないかもしれません。
どんな事が書かれているのか見てみましょう。
【受講要件】
訓練を受講できるのは次の要件をすべて満たす方です。
- 1.訓練に関連する職種への就職を希望している方
- 2.訓練を受講することに熱意を有する方
- 3.訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有する方
- 4.訓練受講・修了に支障がない方(健康状態や受講態度等)
上記のうち、面接にかかわるのは1,2,4ですね。
では実際にどんな質問がでるのか見てみましょう。
1.訓練に関連する職種への就職を希望している方
これは当然ですよね。
「どういう職業に就きたいのか?」と聞かれますので、
「ここで学んだことを活かして、〇〇の業界に就職したい!」
などきちんと答えられるようにしておきましょう。
変化球として
「いつから就職活動を始めますか?」
と聞かれることがあります。
これは就職への熱意を試す質問です。
「すぐに」「実は今も継続して職探ししています」
などと答えましょう。
間違っても「受講後」と答えてはいけません。
就職したくない人と思われてしまいます。
少し横道にそれますが、ここで職業訓練校(ポリテクセンター)にとって一番大事なことは何かを考えてみましょう。
それは、就職率を上げることです。
受講生に対し職業訓練を行うことは二番手です。(これは入所すると実感します。)
少し非情な感じがしますが、就職率が低ければ、職業訓練校(ポリテクセンター)など要らないとなるからです。
従って、職業訓練校(ポリテクセンター)にとって好ましい受講生とは、
とにかく就職したい!という人になります。
中には講座には興味がないが受講料無料だから受講したい人もいるかもしれませんが、面接ではそんなことは言わないようにくれぐれも注意してください。
2.訓練を受講することに熱意を有する方
これも当然ですね。
「どうしてこの訓練を受講しようと思ったか?」
「どうしてこの講座なのか?」
と質問されるので、きちんと答えられるよう準備しておきましょう。
3.訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有する方
これは筆記試験のことですね。まだご覧になっていない方はこちら↓をどうぞ。
4.訓練受講・修了に支障がない方(健康状態や受講態度等)
これはストレートに
「最後まで受講できますか?」と聞かれるので、
「健康なので大丈夫です」と答えれば大丈夫でしょう
逆に、週一回通院せねばならないと答えたら合格するかわかりません。
ご自身の健康状態をよく考えて受験してくださいね。
受講要件はここまでです。
受講要件には記載がありませんが、年齢や性別を気にしている方もいらっしゃると思います。でも、安心してください。
年齢(年齢を特定したコースを除く)や性別など、受講要件に関係ないことは選考結果には影響しないそうです。
実際に入校してみると、老若男女、背景もバラバラな人たちがいることに気づくと思います。
合格基準は開示されていませんが、合計評価点の高い方からハローワークと協議の上で受講決定するということです。
受講を検討されている方は上記を参考に頑張ってください。
職業訓練は無料で受講できるだけでなく、メリットがたくさん
前回は職業訓練ってどんなものなのかについて書きました。
まだご覧になっていない方はこちらをどうぞ↓
現在職業訓練の受講を検討されている方にとって、一番の関心は
「職業訓練ってどんなメリットがあるの?」
ってことだと思います。
そこで、今回は職業訓練のメリットについて考えてみたいと思います。
職業訓練のメリット
ざっとこんな感じですが、1つ1つ内容を見ていきましょう。
1.各種手当が支給される
手当、つまりお金のことです。
失業したからといってすぐに生活に困る人は少ないと思いますが、お金を貰えるのは本当にありがたいです。
職業訓練で支給されるお金は次の通りです。
■基本手当(これは、失業手当のことですね)
■受講手当(受講すると1日数百円貰えます。 ただし、2万円位の上限があります)
■通所手当(交通費のことです)
これらの手当は訓練期間が終了されるまで支給されます。
もし失業期間の給付期間が3か月で、訓練期間が6か月だとすると3か月分多くお金を貰うことができます。
2.無料で新しいスキル、知識が習得できる
これもほんとありがたいです。
個人的な印象ですが、職業訓練に来る人で前職でまともな研修を受けている人は少ないと思いました。
体系的に何かを学ぶことが初めてという受講生が多く、職業訓練はいい知的刺激になったと思います。
職業訓練では小テストもあるので、学生時代に戻ってテスト勉強したり、
ここで何かを学ぶ習慣をつけると、新しい職場でも役立つと思います。
3.就職支援を受けられる
受講期間後半になると専門の就職カウンセラーの方と面談があります。
そこで履歴書や職務経歴書の書き方を指導して貰います。
「そんなの自分でできる!」
って思っている方。それはたぶん独りよがり。
書類の書き方もいろいろトレンドがあり、かつて習った書き方は知らないうちに古くなっているかもしれません。
履歴書を手書きにした方がいいのか、パソコンで作って印刷した方がいいのかも企業によって受け取り方に違いがあるとか。
また、就職相談で「あそこの会社は〇〇」とか企業情報も教えてもらえるのがたすかります。
4.精神的に安定する
本当はこれが1.でもよかったくらいです。
転職活動って孤独な作業で、どうしても家に引きこもりがちになります。
そうすると思考がどんどんネガティブになるし、話し相手がいないので、面接や履歴書や職務経歴書の書類を作っていても、知らず知らずのうちにどんどん独りよがりなものになっていきます。
職業訓練受講すると、先生や就職カウンセラー、受講生など必然的にいろんな人たちと接することになります。他の人のアドバイスや経験はとても参考になるし、自分の偏った思考を直したり、視野を広げるのに役立ちます。
受講生は特に同じ悩みを持つ同士、共感する事も多いし、共に学ぶ中で仲間意識も芽生え、精神的な支えとなります。
精神的に安定すると、転職活動にも積極的になっていきます。
実際に最初は「就職できれば、パートやアルバイトでもいい」と言っていた人も次第に「やっぱり正社員がいい!」と仕事に対していい意味でどん欲になっていった例もありました。
5.生活にリズムができる
些末的なことに思えますが、これも重要!
失業中だと、時間はたっぷりあるので、面倒なことは後回しにしたり著しく生産性がおちます。まあ、当然ですね。
朝もゆっくり起きたり、生活のリズムは崩れがちです。
それって意外と外見にも表れるものです。
営業職の人は皆テキパキとした印象ですが、失業中だとどこか気の抜けた感じがします。
自戒をこめて言います。
一方職業訓練を受講すると、毎日規則正しい生活になり、生活にリズムができます。
今まで、だらだらやっていたこともリズムにのって、テキパキとこなすようになります。
例えば、水曜日が小テストの日だから、月、火は夜にテスト勉強する、金曜日は実習だから、水、木は授業が終わったら実習用の道具を買いに行く、気になる企業があるので、金曜日は放課後、就職カウンセラーと面談するとか。
また「〇月に受講終了だから、〇月から職探しする」とか長期的な計画が立てられるのもいいですね。
他にもあるかもしれませんが、思い出したらアップデートします。